都市伝説を面白おかしく拡散
通常の生活に少しずつ戻り、知人と顔を合わせる機会が多くなった。
すると民主化、デモ、暴動、選挙の話になる。
知人は男女国籍問わずビジネスパーソンが大半であり、年齢も30代後半以上なので、大体意見が寄る。
「普通選挙に賛成だ(或いは反対しない)が、手段には賛同できない」というものだ。
これが中高大学生、新社会人の集まりであれば真逆の意見に寄ると思われる。
同じような意見の人しか集まらずエコーチェンバーを確立してしまっている。
ユーザーの好みをデータ取得し、似たようなコンテンツをサジェストするソーシャルメディアのアルゴリズムもこのエコーチェンバーに拍車をかけている。
今の香港の問題のひとつは、お互い耳をふさぎながら好き勝手叫んでいるだけで、解決策を見出そうにも話し合いが進まないことではなかろうか。
明日の合法デモが平和的に終われば、対話への希望も見えてこよう。
ところで「フェイクニュース」自体がトランプの大統領選から一般的に耳にするようになった単語であるが、この表現は政治利用(気に入らないものすべてフェイクと主張)されやすいらしくもう古いという記事を目にした。
今はmis-information、dis-information、mal-informationを使い分けるのだという。
・Mis-information. Information that is false, but not created with the intention of causing harm. 悪い意図がなく拡散される虚偽情報。
・Dis-information. Information that is false and deliberately created to harm a person, social group, organization or country. 悪い意図があり拡散される虚偽情報。
・Mal-information. Information that is based on reality, used to inflict harm on a person, organization or country. 個人情報等、悪い意図があり拡散される正確な情報。
今の香港はdis-informationとmal-informationが蔓延している。
この虚偽情報に、リテラシーがあるようでない大学生以下の未成年者が巧みに焚きつけられ、中には犯罪歴までついてしまう者が出ているのだから、なんとも嘆かわしい。
注:中には正確な情報もあろうが、圧倒的に虚偽情報或いは正誤がまだ確立できていない情報をもとに義憤にかられ、不法行為に手を染めていることが多い。
都市伝説レベルの情報を面白おかしくソーシャルメディアで拡散する日本人もこの行為に加わっているのだが、未来ある多くの人の人生の転落に加担している自覚はないのだろう。
わかってないという意味ではmis-informationの部類なのかも知れない。