投影と陶酔と責任と
6月には世界でも稀にみる大規模デモ行進があった。
今回の選挙で290万人が投票したことを鑑みると200万人という数字はいささか大げさであろうが、とてつもない人数だったことは疑いようもない。
驕った政府に対しこうして声を上げるのは良きことと思う。
そして日本のメディアもどこぞの掲示板も妥当中国一色。
これ自体異論はない、むしろ同調する。
だが「自由」と「民主主義」と「中国」のキーワードだけでメディアがここまでひどい破壊と暴力を肯定して良いものなのか。
大学関係者もならぬものはならぬと一言も言えなかったのか。
今は民主派も大勝利したばかりでユーフォリアの最中だが、その裏で粛々と身柄を拘束されていく若者と若くもない馬鹿者が何千人といる。
覆面禁止条例を違憲とした高裁が、翌週には2016年の暴動に参加した女に懲役46月の判断を下しているのが現実。
逮捕、控訴、上告を経て暴徒たちの量刑が確定する数年後。
自分を彼らに投影し陶酔し「頑張れ香港」と彼らを扇動した人間は何を思いどう責任取るのか。
きっと覚えてさえもいないだろう。
ジョシュアウォンとアグネスチョウはまさに
I go to Yale, you go to jail
私はイエール大学に、お前は牢獄(ジェール)に